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ランポ
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懐かしいマンガを紹介。
「-THE HYPERSONIC BOY- LAMPO」上山徹郎氏が1996年から1999年にかけてコロコロコミック、および別冊コロコロコミックにて連載していたアクション作品である。児童雑誌にはありえないような高い画力と硬派なストーリーにより、中高生以上の読者から高い支持を受け、カルト的な人気を博した漫画(らしい)。全四巻。


当時リアルタイムで読んでいた僕は、他のマンガとは明らかに違う画風のこのマンガは強く印象に残っていた。その後、高校生のある時突然思い出し、無性に読みたくなったのだがすでに絶版で、ヤフオクで落札した思い出がある。


語りたいことはいろいろあるが、今回はその作画とキャラクターデザイン、世界観(作者はこの言い方を嫌っているが最適な表現なのであえて)に絞って紹介したい。


<その1>アクションシーンと作画
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上山徹郎氏の特徴と言えるのが、アニメのワンシーンのようにキャラクターが滑らかに動くアクションシーンである。漫画の中の世界を流れるように飛び回り、しかもどのコマもキャラクターのバランスやデッサンに狂いがなく、自然に見える。漫画内のキャラクターの動きを作者が忠実にイメージできるから可能なのであろう。
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三巻、86~91ページ、主人公ランポとマスラオの戦闘シーン。


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三巻、94~97ページ、同シーン。

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四巻、ローズとシラヌイの戦闘シーン。

作者は作画に対して並々ならぬこだわりがあるらしく、ランポ最終巻の発売も予告から遅らせ、半年以上も延々加筆していたほど(加筆といっても作画のみでストーリーの変更などはない)。そういった理由から、かなりの遅筆であることでも有名。



<その2>キャラクターデザインと世界観
舞台は、日本のパラレルワールドのような「ジェファン神国」。巫女、勾玉など古来の要素とロボット、軍艦といった科学技術が混在するサイバー時代劇のような世界である。登場するキャラクターも魅力的で、特に神国ロボット達(衛士と呼ばれる)は能力、性格共に個性的で、主人公のランポより目立っている印象もある。
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正統心陰流柔術、鉄腕のマスラオ。一人称は「拙者」。始めはランポと敵対関係であったが、神国のやり方に疑問を持ち、共に戦う。

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こっちは甲冑を脱いだ軽装バージョン。作者曰く「鎧を脱いだ時、作画を楽にするため装飾の少ないデザインにしたが、それはそれで難しいので再び服を着せた」らしい。

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シラヌイ。「衛士」は皆、登場の時に題詞と共に名乗る。シラヌイは、戦闘に異様なこだわりと執着心を持ち、自分と対極の技をもつローズを「兄弟」と呼び、戦いを挑む。奥義である「決闘華焔輪」(トータルエクリプス)は、相手を強制的に一対一の戦いに持ち込み、決着がつかなければ双方死に至るという、シラヌイの性格をかなり反映した技(小学生の頃はなんでこんな地味な技が奥義なんだ?と思ってた)


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冷気を操る技を持つウンリュウとマスラオの対峙のシーン。このシーンでも作者の画力が伝わると思う。


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雑誌特集“風”の作品世界の解説。4巻の最初に6ページにわたり掲載。明らかにコロコロ読者を対象としていない印象。


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「鳥居」は、作品中では「電力や情報をビーム転送する装置の通称」となっている



<その3>作者の現在
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ランポ完結後、上山徹郎氏は電撃大王にて隻眼獣ミツヨシを連載。休載をはさみ2002年から2005年まで3年の連載の後、未完で終了。単行本は三冊出版されたが、やはり加筆のため三巻は連載終了から二年後の2007年に出版された。現在は集英社の「JC.com」というオムニバスコミックという形で「ミツヨシ完結編」を連載中。
ランポにもミツヨシ、ムネフユなど「隻眼獣~」に登場するキャラクターの名前が登場するが、関係はまだ作者が述べていない。

個人的には一巻は好きだが、二巻、三巻にいくにつれ(連載雑誌の影響?)女性キャラクターの露出度が増えていくのがちょっと・・・という感じ。アクションシーンは「ランポ」よりさらにパワーアップしてて、見ごたえ十分。
完結編のJC.comも背表紙がやけにエロいし、ミツヨシを読みためだけに840円はちょっと高い。完結編の単独コミックスを気長に待ちます。
また、プロダクションI.Gと士郎正宗の功殻機動隊タッグによるアニメシリーズ「RD 潜脳調査室」のキャラクターデザインも手掛けている。なんでも、監督が上山徹郎のキャラデザインに思い入れがあるとか(この流れでランポもテレビアニメ化してくれないかな・・・などと妄想してみる)



<その4>その他いろいろ
連載期間が長いせいもあってか、絵柄とかキャラクターのデザインは結構コロコロ変わっている。特にマスラオに関しては、一巻から二巻にかけての変更点が非常に多く、初登場の三話から四話の段階でかなり印象が違う。ランポも最初は小学生低学年くらいの等身だったのが、最終巻では青年のようになっている(成長?)。
あと難を言うと、ストーリー的には結構尻すぼみな終わり方で、ラストもイマイチ盛り上がりに欠ける展開。
しかし、コロコロ読者だけでは非常にもったいないマンガだと思う。
連載雑誌が違えば確実にアニメ化されていたであろう。



とりあえずこんなところで。
なぜ今の時期に、しかも絶版の漫画を紹介するのかというと、コロコロの漫画をオンデマンドで再販するサービスが始まったので、復刊の希望もこめて記事にしてみた。
amazonでも中古の在庫がいくつかあるみたいなので、読んでみたい人は参考に。
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by weeklydennpagraph | 2009-03-10 02:42 | マンガ
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