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この前、飲んでる時友人が言ってたこととリンクしていたので紹介。 なかなか興味深いテキスト。 ちなみに画像とは無関係。 >>>炊事場のスーザン・ボイル んで、引っかかったのは“力”と“実際に作業をする能力”というくだり。 ちょっと抜粋↓ >このタイプの女性が、底辺生活者サポート施設にはけっこういる。 何らかの才能は明らかに持っているが、障害やメンタルヘルス上の問題などによって それを社会で換金することの出来ないおばさんたちである。 <中略> しかし当該施設のようなチャリティー団体はこのような女性たちの能力に支えられている側面があり、 ある者は料理に尋常でない手腕を発揮し、またある者は英国人のくせにブリリアントな計算能力を持っていたり、 写真を撮らせればプロ顔負けのおばはんもいるし、やたらめったら絵のうまい人などもいる。 力のある人を世の中は放っておかない。 というのは、わたしの元上司の口癖だったが、 ここでは物凄い能力のある人々が埃にまみれて世間の片隅で忘れ去られている。 とはいえ、“力”というものの中には、きっと“実際の作業をする能力”というのはあまり含まれておらず、 自己プロモやネットワーキングを行う手腕といった“作業換金力”が80%から90%なのだろう。 だとすれば、前述のおばはんたちには全く“力”はない。 ただ異様なほど“作業を行う能力”に恵まれているというだけで。 僕は現在、デザイン系の大学に通っており、そこでは定期的に「課題」が出される。 例えば飲料のパッケージとか、ポスターとか、新しいデジカメの案とかを考えて、 ボードにまとめたり、模型を作ったり、プリントアウトしたりして提出する。 で、提出期限に間に合わなかったりする人もけっこういる。 しかし、間に合わない人=全員やる気のない人というわけではなかったりする。 「センスや作業の器用さはズバ抜けているのに、作品として完成できない人」がけっこういるのだ。 世の中には、名の売れている芸術家や、小説家、アーティストが大勢いる。 しかし、そういう人たちは作品を完成する力や、自己アピール力が優れているから、世の中で才能を発揮できるのであろう。 そういった力がないと、いくらズバ抜けた才能があっても表舞台に上がってくることはない。 「才能」は、自己アピールを伴って初めて、他の人に認識される。 ということは、知られることのない、世に出ることなく片隅に埋もれる「天才」の方が、 世に名の売れた「天才」よりも、はるかに多いということではないか? ああ、なんてもったいない。 上の絵はHenry Dargerという、いわゆるアウトサイダー・アーティストの作品である。 この人は、知覚障害者で、その死後に部屋から大量に作品が見つかったことで初めて創作活動が明らかになったアーティストである。 >病院で雑役夫として働きながら夜な夜な密かに創作を続け、孤独に息を引き取ったダーガーの部屋からは 「非現実の王国で」と題された1万5000ページを超える小説と、挿絵数百枚が発見された。 しかし、この人は死後であっても、作品が世に出たということは、いい方なのかもしれない。 いや、いいかどうかなんて僕たちが決めることではない。 世に出ることに何の価値も見出さない「天才」も大勢いるだろう。 もちろん知覚障害者に限らず、普通に生活していてもそういう人はいるはずである。 しかし、個人的には出来るだけ多くの「才能ある作品」を見たい。 この世の自分が知らない場所で、部屋にこもって誰にも見せずに一人で作られた、 自分がビシビシ感じるめちゃくちゃスゴイ作品があるのかもしれない。 また、ネットはそういう「才能ある人が世に出る可能性」をほんの少し広げてくれる手段でもあると思う。 参考>>>「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」 画家の秘密に迫る via>>>H
by weeklydennpagraph
| 2009-06-08 15:39
| 雑記
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